Ⅰ型糖尿病専門外来
カーボカウント指導

血糖の変動をなくすために、食事量や生活に合わせたインスリンの注射方法を学んでもらいます。下記の設定や測定方法を栄養指導において獲得し、的確なインスリンを注射が出来るように目指します。
・CIR(食事摂取のための指数)インスリン1単位でどれだけの糖質(g)を処理できるか。
・ISF(血糖補正のための指数)インスリン1単位でどれだけの血糖値が下がるか。
・TDD1日の総インスリン使用量。
・糖質(g)= 炭水化物(g)- 食物繊維(g)CGMとは

FreeStyleリブレPro
CGM(持続グルコース測定)とは、皮下の組織間質液中のグルコース(ブドウ糖)の濃度を、昼夜問わず、一定間隔で24時間以上連続的に測り、記録する検査方法です。
糖尿病治療では、合併症を予防するために、適切な血糖コントロールを行う必要があります。患者様の血糖値変動を的確に把握するためにも、指標として、自己血糖測定(SMBG)は不可欠ですが、1日の測定の頻度が限られているため、一日を通しての血糖変動傾向を的確に把握することは困難とされています。
CGMを用いることによって、測定が困難な時間帯の大きな血糖変動や、自覚症状のない低血糖状態などを見出すことができます。専用の機器(持続グルコースモニタ)で測定した値は、血糖値とよく相関することが確認されていますので、実際の血糖値の変動をシミュレーションするものとして利用されます。機器を装着したまま帰宅していただき、入浴を含む日常生活を送りながら連続した測定が可能です。
林医院では、このCGMを用いて、よりきめ細かい適切で安全な糖尿病治療を行っております。
インスリンポンプ療法とは

ミニメド 640G システム

パッチ式インスリンポンプ
林医院ではインスリンポンプ療法(CSII)を外来で導入することも可能です。
インスリンポンプ療法とは、携帯電話程の小型機器を用いて、インスリンを皮下に24時間持続的に注入する治療法です。リザーバー(インスリンを入れる容器)と機器が一体化したメドトロニック社製のポンプと、リザーバーと機器を無線通信するテルモ社製のポンプの両方を扱っています。どちらのタイプも注入するインスリンの量は、ご自身で変えることが出来ます。
従来のインスリン療法で血糖コントロールが難しかったり、血糖コントロールをよりよくしたい場合、あるいは生活の自由度(QOL)を高めたい場合などに有効と考えられています。魅力的なポイントは、3日に1度注入セットを腹部に穿刺していただくことで、インスリンの注入を手元のポンプ操作により行うことができます。また食事の内容・運動をする際など、患者さんのライフスタイルに柔軟に対応出来るようになっていることです。時間帯に合わせてインスリン注入量が変わるようにプログラムする機能を使えば、例えば睡眠中に低血糖を起こしやすい人はその時間帯は注入量を減らし、早朝に高血糖になりやすい人はその時間帯の注入量を増やすなどして対応することが可能です。
各種糖尿病専門診療